コーヒーを淹れてみたけど、「ちょっと苦い」「思ったより薄い」など、味の仕上がりに満足できなかった経験はありませんか?
実は、ハンドドリップはほんの少しの違いで味が大きく変わる、とても繊細な世界なんです。
でも安心してください。難しいテクニックや高価な道具は必要ありません。
今日は、初心者でもすぐにできる「味を自分好みに近づける5つの調整ポイント」を紹介します。
① 粉の量で「濃さ」をコントロール
まず最初に調整しやすいのがコーヒー粉の量です。
ドリップの基本は、1杯(約150ml)に対して粉10〜12gが目安。
- 濃くしたい → 粉を1〜2g増やす
- 薄くしたい → 粉を1〜2g減らす
このわずかな違いで、味わいがぐっと変わります。
特に初心者は、まず「自分がちょうどいいと感じる濃さ」を見つけることが大切です。
ポイントは、お湯の量を一定にして粉を調整すること。
両方を同時に変えると味の変化がつかみにくくなります。
② 挽き目で「苦味と酸味」を調整
次に大きく味を左右するのが、豆の挽き具合。
ドリップでは一般的に「中細挽き」が標準ですが、少し変えるだけで苦味・酸味のバランスが変わります。
- 苦いと感じたら → 挽きを粗くする(お湯の抜けが早くなる)
- 酸っぱい・軽すぎると感じたら → 挽きを細かくする(抽出時間が長くなる)
ミルを持っていない人は、コーヒーショップで挽いてもらう時に「もう少し細かめ/粗め」とお願いするだけでもOK。
粉の見た目で味が変わる実感が湧くと、コーヒーが一段と楽しくなります。
③ お湯の温度で「まろやかさ」を調整
お湯の温度も、味を左右する大事なポイントです。
高すぎると苦味が強くなり、低すぎると酸味が際立ちます。
- 苦味を抑えたい → 85〜88℃
- コクを出したい → 90〜93℃
温度計がなくても大丈夫。
沸騰したお湯を30秒ほど置くと約90℃になります。
少し待つだけで味がまろやかに変わるので、試してみてください。
④ 注ぐスピードで「コク」と「キレ」を調整
同じ量のお湯でも、「どんなスピードで注ぐか」で味が変化します。
- ゆっくり注ぐ → お湯が粉に長く触れ、コクと苦味が強くなる
- 早く注ぐ → 抽出が浅く、軽やかでスッキリした味に
初心者におすすめなのは、まず1投目(蒸らし)を20秒、全体を2分半〜3分で淹れるペース。
その上で「もう少し濃くしたいな」と思ったら、ゆっくり注ぐ時間を少し延ばしてみましょう。

⑤ 最後の一滴まで注がない
意外と知られていないのが、「最後までお湯を落としきらない」こと。
ドリップの最後の方は、雑味が多く苦味が強く出る部分なんです。
カップに必要な量(例えば150ml)が溜まったら、少し残してドリッパーを外すだけで味がクリアになります。
これだけで「おうちコーヒーなのにお店みたい」と感じる人も多いです。
☕まとめ:小さな調整で“大きな違い”が生まれる
今回紹介した5つのポイントをおさらいしましょう。
- 粉の量で濃さを変える
- 挽き目で苦味・酸味を調整する
- お湯の温度でまろやかさを変える
- 注ぐスピードでコクとキレをコントロール
- 最後の一滴を落としきらない
どれも難しいことではありません。
むしろ「ちょっと変えてみよう」と思う気持ちが、コーヒーをもっと楽しくしてくれます。
毎回同じ豆でも、条件を少しずつ変えて味を比べてみると、「自分だけの一杯」が見えてきますよ。
ぜひ次のコーヒータイムで、今日紹介した5つのコツを試してみてください。
きっと、「おうちコーヒー、ここまでおいしくなるのか!」と感じるはずです。



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