こんにちは、amateur coffeeのYu-kiです。
前回は「ハンドドリップの基本」について紹介しましたが、今回はコーヒーの“主役”である豆の選び方を初心者目線で解説します。
お店に行くと「浅煎り」「深煎り」「シティロースト」「スペシャルティ」など、聞き慣れない言葉が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
でも大丈夫。コーヒー豆の基本を少し理解するだけで、自分にぴったりの味が見つかります。この記事では、難しい専門用語をできるだけ使わず、分かりやすく紹介します。
① コーヒー豆は“生産地”で味の方向性が変わる
まず知っておきたいのが、コーヒー豆の味はどこで育ったかによって大きく変わるということ。
ワインの産地によって味が違うように、コーヒーにも“産地ごとの個性”があります。
▼ 代表的な産地と特徴
- ブラジル:まろやかで飲みやすい。バランス型。初心者におすすめ。
- コロンビア:ほんのり甘く、酸味とコクのバランスが良い。
- エチオピア:華やかでフルーティー。紅茶のような香りが特徴。
- グアテマラ:香り高くコクもあり、ミルクとの相性◎。
- インドネシア(マンデリンなど):深みと苦味が強く、しっかりした味。
最初のうちは「ブラジル」や「コロンビア」など、クセの少ない豆から始めると違いを感じやすいです。

② 焙煎(ロースト)の違いを知ろう
コーヒー豆の味を左右するもうひとつの大きな要素が、焙煎度(ロースト)です。
焙煎とは、生豆を熱して風味を引き出す工程のこと。焼き加減によって、酸味・苦味・香りが変わります。
▼ 焙煎度の種類と味の特徴
- 浅煎り(ライト〜ミディアム):酸味が強く、フルーティーで爽やか。
→ 果実感のある味が好きな人、朝に軽く飲みたい人におすすめ。 - 中煎り(ハイ〜シティ):酸味と苦味のバランスがよい。
→ どんな飲み方にも合う“万能タイプ”。初心者に一番おすすめ。 - 深煎り(フルシティ〜イタリアン):苦味とコクが強く、香ばしい。
→ ミルクを入れたい人、アイスコーヒーが好きな人におすすめ。
最初は「中煎り」から試してみて、自分が“もう少し苦いほうが好き”とか“酸味が欲しい”と感じたら、そこから調整していくといいでしょう。

③ 豆の状態は「豆」or「粉」どっちがいい?
お店でコーヒーを買うとき、「豆のまま」か「粉に挽いてもらうか」を選べます。
初心者の方でも、できれば豆のまま買うのがおすすめです。
▼ その理由
- 香りの持ちが全然違う(粉にすると酸化が早い)
- 淹れる直前に挽くことで“新鮮な香り”を楽しめる
- 自分好みの挽き加減を調整できる
ただし、ミルを持っていない場合は粉でもOK。
その場合は、1〜2週間で飲み切れる量を買うのがコツです。
もしミルを買うなら、最初は手動式の「ポーレックス」や「ハリオ スケルトン」など、3000〜4000円台のものでも十分。
手で挽く音や香りも、おうちコーヒーの楽しみのひとつになります。
④ 「ブレンド」と「ストレート」の違いを知る
お店には「ブラジル」「コロンビア」などの単一産地豆のほかに、「ブレンド」と書かれた豆もあります。
- ストレート(シングルオリジン):ひとつの産地や農園の豆。個性がはっきりしている。
- ブレンド:複数の豆を混ぜてバランスを整えたもの。飲みやすく、安定した味。
初心者のうちはブレンドから始めるのが安心です。
苦味・酸味・コクがバランスよく調整されていて、どんな飲み方にも合います。
慣れてきたら、「エチオピアのストレートを飲んでみよう」といった感じで、少しずつ自分の好みを探すのがおすすめです。
⑤ おいしい豆の見分け方
お店や通販で豆を選ぶときは、次の3つをチェックしてみましょう。
1. 焙煎日が明記されているか
新鮮さが命。焙煎日から2〜4週間以内の豆がベストです。
「賞味期限」だけでなく、「焙煎日」が書かれているお店は信頼できます。
2. 豆の見た目
ツヤがあり、割れや欠けが少ないものが◎。
黒くテカテカしすぎる豆は油が浮いていて、やや古い可能性があります。
3. 香り
お店で香りを試せるならぜひ嗅いでみてください。
新鮮な豆は、ナッツやチョコ、果実のような香りがしっかり感じられます。

⑥ 初心者がまず買うなら?おすすめの選び方
迷ったら、この3ステップで選ぶと失敗しません。
- 「ブラジル」または「コロンビア」産の豆を選ぶ
- 焙煎度は「中煎り(シティロースト)」を選ぶ
- 100g〜200gの少量で購入する
この組み合わせはクセが少なく、ブラックでもカフェオレでもおいしく飲めます。
まずは基準の味を作ってから、他の豆に挑戦してみるのがおすすめです。
☕ まとめ:豆選びは“冒険”を楽しむこと
コーヒー豆選びに正解はありません。
人によって「おいしい」と感じる基準が違うからこそ、いろいろ試すのが楽しいんです。
最初は分からなくても大丈夫。
「この豆は香りがいい」「こっちは苦いけどコクがある」――そんな発見を重ねるうちに、自分だけの“好きな味”が見えてきます。
おうちコーヒーをもっとおいしくする第一歩は、「豆選びを楽しむこと」。
ぜひ、次のコーヒーはちょっと違う豆を手に取ってみてくださいね。
🌿 次回予告
次の記事では、
「おうちカフェ気分を高める!おすすめのコーヒー器具と選び方」
を紹介します。あなたのキッチンを、もっと心地よいコーヒー空間に変えていきましょう。


コメント