「コーヒーを淹れるとき、いつも味がバラバラになる…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実はそれ、原因のほとんどはお湯の量と注ぐスピードにあります。
この2つをしっかり管理するだけで、驚くほど味が安定するんです。
そこで活躍するのが、ドリップスケール(コーヒー用はかり)。
見た目はただのキッチンスケールですが、「時間」と「重さ」を同時に測れる便利な道具です。
この記事では、初心者でも今日から実践できるドリップスケールの活用法を、分かりやすく解説していきます。
① ドリップスケールとは?
ドリップスケールは、お湯の量と抽出時間を同時に管理するためのコーヒー専用はかりです。
多くのモデルにはストップウォッチ機能がついていて、 「今何秒経過して、何gのお湯を注いだか」が一目でわかるようになっています。
つまり、感覚ではなく数字で“いつも同じ味”を再現できる道具なんです。
✔ 一般的なドリップスケールの機能
- 重さを1g単位で計測
- タイマー機能で抽出時間を計測
- 自動スタート・自動停止機能(上級機種)
- 防水・防滴設計(安心してドリップできる)
特に有名なのが「HARIO(ハリオ)」「TIMEMORE(タイムモア)」「acaia(アカイア)」といったブランド。
初心者には3,000円前後のモデルでも十分です。
② どうしてドリップスケールが必要なの?
コーヒーの味を左右するのは「粉の量」「お湯の量」「抽出時間」。 この3つのバランスが安定しないと、同じ豆でも味がブレてしまいます。
スケールを使うことで、以下のような変化が起こります👇
- お湯の注ぎすぎを防げる → 苦味や雑味が減る
- 抽出スピードを一定にできる → 味の再現性が高まる
- 自分の“ベストレシピ”を記録できる
つまり、スケールは「自分のコーヒーを見える化」するツールなんです。
目分量で入れていた曖昧な部分を数字で把握できるようになると、安定感が一気にアップします。
③ スケールを使った基本のドリップ手順
ここでは、初心者でも簡単にできるスケール活用の流れを紹介します。
STEP①:スケールにサーバーをのせて“ゼロ”にする
まずはスケールの上にサーバーを置き、「TARE(ゼロ)」ボタンでリセット。 これでサーバーの重さを除いた純粋なお湯量だけを計測できます。
STEP②:粉をセットして再び“ゼロ”
ドリッパーをのせ、コーヒー粉を入れたらもう一度ゼロに。 これで「注いだお湯の重さ」が正確にわかる状態になります。
STEP③:お湯を注ぎながらタイマーをスタート
お湯を注ぐときにタイマーを押して計測開始。 蒸らしの30秒も含めて、抽出全体の流れをチェックしましょう。
STEP④:抽出量を見ながらストップ
目標のお湯量(たとえば150g、200gなど)に達したらストップ。 数字を見ながら淹れることで、毎回同じバランスを再現できます。

④ 目安になる「黄金比」を覚えよう
初心者におすすめなのは、次のような基本レシピです👇
- コーヒー粉:15g
- お湯:240g
- 抽出時間:2分30秒〜3分
この黄金比をベースに、
・お湯を10g増やす → すっきりした味に ・お湯を10g減らす → 濃厚な味に と調整してみると、自分の好みが見えてきます。
感覚では気づきにくい微妙な違いも、スケールがあることで「数字」で判断できるようになります。
⑤ よくある失敗と解決法
- 注ぐスピードが安定しない
→ 10秒で20gなど、「秒数ごとの目安」を決めておくと安定します。 - タイマーを押し忘れる
→ スマホのストップウォッチでも代用OK。慣れるまで意識的に練習を。 - スケールの反応が遅い
→ 安価なモデルは反応速度が遅いことも。ドリップ用モデルを選びましょう。
最初のうちは「数字を見るのが面倒」と感じるかもしれませんが、 数回使ううちに感覚と数値がリンクしてくるので、むしろ淹れるのが楽しくなります。
⑥ おすすめのドリップスケール3選
- HARIO V60 ドリップスケール 初心者に定番。シンプルで使いやすく、タイマー付き。
- TIMEMORE Black Mirror デザイン性が高く反応が早い。1万円以下で高性能。
- acaia Pearl プロ仕様。アプリ連携で抽出データを記録できる。
まずは手頃なモデルからスタートし、 「数字で味が安定する」感覚を体験してみてください。

☕ まとめ:ドリップスケールは“安定した美味しさ”への近道
コーヒーは「感覚」も大切ですが、 「数字で管理する」ことが美味しさを再現する近道です。
- お湯の量と時間を同時にチェックできる
- 毎回同じ味を再現できる
- 失敗の原因を数字で分析できる
ドリップスケールは、いわば「コーヒーの記録帳」。
一度使うと、もう手放せなくなるほど便利な道具です。
“今日の一杯”を安定して美味しくするために、 あなたもぜひスケールを使ってみてください。 数字の先に、自分だけの最高の味が待っています☕


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