こんにちは、amateur coffeeのYu-kiです。
前回は「おうちコーヒーが劇的に変わる3つのポイント」を紹介しましたが、今回はいよいよ実践編。
おうちコーヒーを“もっとおいしく淹れる”ためのハンドドリップの基本を、初心者向けに分かりやすくお話しします。
「ドリップって難しそう…」と思う方も大丈夫。
実は、いくつかのポイントさえ押さえれば、誰でも安定しておいしい一杯が淹れられます。
① まずは基本の道具をそろえよう
ハンドドリップを始めるときに必要なのは、次の4つだけです。
- ドリッパー(ペーパーフィルター用)
- サーバーまたはマグカップ
- コーヒーミル(豆を挽くため)
- 細口ケトル(お湯をゆっくり注ぐため)
特にドリッパーは味の方向性を決める大事なアイテム。
円すい型はスッキリした味、台形型はコクが出やすいといわれています。
最初は「ハリオV60」や「カリタ102」など定番のものを選べば間違いありません。
どちらも手に入りやすく、扱いやすいので初心者にもおすすめです。

② 豆の量と挽き方の目安を知ろう
おいしいコーヒーの第一歩は、正しい豆の量と挽き方を知ること。
これがバランスを決める“レシピ”になります。
▼ 基本の分量(1杯分 約150ml)
- コーヒー豆:10〜12g
- お湯:150ml(90℃前後)
- 挽き方:中細挽き(ザラメ砂糖くらいの粒)
豆を多くすると濃く、少なくすると薄くなります。
最初は「10g=150ml」で基準を作り、そこから好みに合わせて調整していきましょう。
また、挽き具合も味に大きく影響します。
細かすぎると苦味が出やすく、粗すぎると酸味が目立ちます。
中細挽きなら、苦味と酸味のバランスが取りやすく、初めてでも安定した味になります。

③ お湯の注ぎ方が味を変える
ドリップでいちばん大切なのは、実は注ぎ方です。
勢いよくドバッと注いでしまうと、粉がムラになり、味がバラついてしまいます。
▼ おいしい一杯を淹れる4ステップ
- フィルターをお湯で湿らせる
ペーパーのにおいを取る+器具を温める効果があります。
お湯は捨ててから粉を入れましょう。 - 粉を平らにしてセットする
表面をならしておくと、お湯が均等に染み込みやすくなります。 - 蒸らし(30秒)
粉全体が軽く湿るくらいにお湯を注ぎ、30秒ほど待ちます。
豆の中のガスを抜くことで、香りと味の抽出が安定します。 - 中心からゆっくり“の”の字を描くように注ぐ
外側に行きすぎないよう、粉の中心〜中間を意識します。
3回ほどに分けて、合計2〜3分で淹れ終えるのが目安です。
コツは「焦らず、ゆっくり」。
最初は時間を測りながら練習してみると、安定した味に近づきます。
④ 味を整える“小さなひと工夫”
基本の手順に慣れてきたら、次のような工夫を試してみましょう。
- お湯の温度を1〜2℃変えてみる
- お湯を注ぐ高さを低くしてみる(静かに注ぐとまろやか)
- 豆の量を1g増やす or 減らす
たったこれだけで、味わいが変わります。
「今日の気分は少し濃いめ」「朝はスッキリしたい」など、気分で味を調整できるのがドリップの魅力です。
⑤ よくある失敗と対処法
☕ 苦い・えぐみがある
→ お湯が熱すぎる、または粉が細かすぎる可能性。
お湯を少し冷ます(約88〜90℃)か、少し粗めに挽いてみましょう。
☕ 薄くて物足りない
→ 豆が少ない、またはお湯を早く注ぎすぎ。
豆を1〜2g増やし、抽出時間を2分30秒前後に調整してみてください。
☕ 酸味が強い
→ 抽出温度が低すぎるか、焙煎の浅い豆を使用している可能性。
お湯を少し熱く(92℃前後)してみるとバランスが整います。
⑥ “上手に淹れよう”より“楽しもう”
最初のうちは、味が毎回少しずつ違ってもOKです。
それこそがハンドドリップの面白さ。
気温や水、豆の状態で微妙に変わる味わいを、自分の手でコントロールできるのが魅力なんです。
慣れてきたら、同じ豆を違うドリッパーや温度で淹れてみるのもおすすめ。
「今日はまろやか」「今日はキレがある」と感じる変化が、きっと楽しくなります。

☕ まとめ:一杯の時間を“丁寧に”味わおう
おうちコーヒーをおいしくする秘訣は、特別な技術ではなく、丁寧に注ぐ時間です。
- 道具をそろえる
- 豆とお湯のバランスを整える
- ゆっくり注ぐ
この3つを意識するだけで、誰でも「お店みたいな香りと味」に近づけます。
朝の静かな時間に、湯気と香りを感じながらコーヒーを淹れる――。
そんな小さな時間が、1日をちょっと豊かにしてくれます。
🌿 次回予告
次の記事では、
「初心者でも違いが分かる!コーヒー豆の選び方」
を紹介します。お楽しみに!


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